【第3回目3月10日18:00~オンライン開催】Jacky柴田のマーケティング道場2021(全3回シリーズ)

 羽村市では今年も、新型コロナウイルス感染症の拡大による社会経済の変革の中での事業継続を支援するため、マーケティングセミナーを開催します。afterコロナ、withコロナを念頭に、激変する時代環境に直面する企業の対応についてお話し頂きます。

【開催概要】

主 催 : 羽村市
企画運営:(一社)首都圏産業活性化協会

日 時 : 第1回 2022年 1月 18日(火) 18:00 ~ 20:00  開催済
      第2回 2022年 2月  8日(火) 18:00 ~ 20:00  開催済
      第3回 2022年 3月 10日(木) 18:00 ~ 20:00

      ※第3回からのご参加も大歓迎です。

会 場 : 新型コロナウイルスの感染拡大防止を鑑み、オンラインZoomにて開催します。

費 用 : 無料

講 師 : Jacky 柴田 正幸 氏

エレクトロニクス関係の取材記者の後、コンサルティング会社勤務。
コンシューマ・マーケティング部門の責任者として食品、家電、自動車、住宅、化粧品などの分野でリサーチ、商品開発、コミュニケーション戦略などマーケティング全般にわたって経験。
1994年、独立してJacky Marketing Office 代表。
SBI(スタンフォード研究所よりスピンオフ)でJapan-VALSのプロジェクト・マネージャー兼務。東京理科大学大学院 MOT 講師。

~ 講師からのコメント ~
構造力学に「弾性」、「塑性」という考え方がありますね。物体に外から力を加えると、物体は何らかの影響を受けます。外力が小さければほとんど変形しないか、変形したように見えても、外力が無くなれば元の形に戻ります。これが「弾性」、その力の範囲が「弾性域」と呼ばれます。外力があるレベルを超えると、外力が無くなっても、もう元の形には戻らず変形が固定してします。これが「塑性」、その範囲が「塑性域」です。更に外力を加え続けて塑性域を超えると、どこかの段階で物体は構造を維持できなくなって破断、つまり壊れてしまいます。コロナ禍という私たちにとっての外力も既に2年になります。短期間で終わってくれていれば「弾性域」で済んだものが、2年にも亘ってくるとなると「塑性域」に入ってしまったものも出てきているようです。「リモートワーク」は、以前からデジタル化の流れで推奨されていました。スタバでコーヒーを飲みながらのパソコンを打っている「ノマド」が典型ですかね。今回のコロナ禍は日本のビジネス社会を強制的にリモートワークの方向へ推し進めましたが、実際にやってみて様々な不都合も実感されました。その結果、「自宅でのリモートワーク」への転換ではなく、どうやら「職場と自宅の使い分け」スタイルが当面の落ち着きどころのようで、塑性域に入ったと考えられますね。今回は、afterコロナ、withコロナを念頭に、激変する時代環境に直面する企業の対応についてお話しする予定です。昨年のセミナーの続編に当たりますが、マーケティングにとどまらず、企業活動を行う際の「考え方、姿勢、態度」などについても触れることになると思います。久しぶりに皆さんと直接顔を合わすリアルでのセミナーを楽しみにしています。

 

第1回 2022年 1月 18日 (火) 18:00 ~ 20:00
Customer/顧客ベネフィットの変化」
 ここ数年で「顧客ベネフィット」の発現がかなり変わってきました。予想もしなかったモノ・コトが人々の支持を集めています。どうやら今までとは全く異なる視点でベネフィットを考える必要が出てきているようです。
 20代の人のことを考える時に、自分が20代だった頃のことを振り返って、世代論(20代とは‥)で考えても間違ってしまいます。あなたが20代だった頃と今の20代の人では、生きている時代環境が異なるからです。私が20代の頃には当然のことスマホなんてありませんでした。今の20代は、スマホもSNSもツイッターは特別なものではなくなっています。となれば同じ20代でも異なる(かなり大きく)のは当然です。つまり、単なる世代論ではなく、時代性と組み合わせて考える必要があるということです。この世代論と時代論の組み合わせを「コーホート」といいますが、この2つの軸が相互に影響しあい(足し算ではなく掛け算のように)、しかも時代性の変化のスピードは加速度的に上昇しています。これでは付いていくどころか理解するのも大変です。
 全てにキャッチアップするのが不可能となれば、私たちはどこに目を付けるか焦点を絞った選択しなければなりません。昨年は「鬼滅の刃」を何度も事例に取り上げましたが、あのブームはどうなったでしょう?もちろん、熱狂的ファンは残っているでしょうが、全国民的人気は下火になってきた(または、落ち着いてきた)ようです。それに対して「ドラえもん」は依然として高い人気を誇っています。その違いはどこにあるのでしょう?
ベネフィットという視点で考えてみたいと思います。

第2回 2022年 2月 8日 (火) 18:00 ~ 20:00
Competitor/競争環境の変化」
  これまでのセミナーで何度も「競争戦略」の重要性を語ってきました。基本的な競争戦略はこれからも必要ですが、そのフィールドとなる「業界」という考え方に大きな変化が出てきています。
 テスラはEV(電気自動車)メーカーといわれますが、自動車販売だけでなく、すでにOTA(Over The Air=自動運転などの制御ソフトをネットで更新して顧客に課金するサービスモデル)で大きな収益を上げるようになっています。これが本格化すれば、ジレットモデル(髭剃り本体は安く販売して消耗品の替刃で稼ぐ)のように、車本体の優先順位は下がってきて、やがては自動車メーカーとみなされなくなるかもしれません。例えば「運送インフラサービス業」とか。アマゾンも小売業(デジタルを活用していますが)というより、ひっくるめればネットワークビジネスと考えることもできます。
 このように業界の枠がどんどん複雑になってくれば、私たちが考える「業界」という概念も変更を余儀なくされるでしょう。となれば、業界をベースに考える競争戦略も修正が加えられるべきでしょう。
 こうした状況に応じた競争戦略(生き残りではなく、勝ち残り戦略) のヒントを考えたいと思います。
第3回 2022年 3月 10日 (木) 18:00 ~ 20:00
Company/自社の競争資産の変化」
  新しいベネフィット視点の商品・サービスを考えるにしても、新しい競争戦略を考えるにしても、考案し実施する主体は「人」です。となれば、人材問題は今まで以上に重要な位置を占めるようになると思われます。「中小企業が一番苦労するところ」というボヤキが聞こえてそうです。中小企業は経営資源が限られて、給料や福利厚生でなかなか好条件を提示できませんからね。
 しかし実は、「中小企業またはベンチャー企業を志望する優秀な若者は厳然と存在する」のです。そして、こうした好条件を出しても大企業に見向きもしない優秀な若者には共通点があります。それは何でしょう?セミナーを楽しみにしてください。もちろん、文脈からいっても給料ではありませんよ。ヒントをあげましょうか。大谷翔平は、高額の契約金を蹴って減俸を受け入れてまでして、何故メジャーに行ったのでしょう?自社の競争資産を強化するヒントがきっとあると思います。

 

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第3回③3/10(木)

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